新年度が始まって1週間あまり、退職する新入社員が増えているといいます。どう接していけばいいのか、若者の実態を調べました。
■「大勢の前で褒める」は要注意
山形純菜キャスター:
すでに退職を決めた、という新入社員もいるようですが、どう接していけばいいのか、若者の実態を調べました。
例えば、ある日のNスタの反省会で、井上貴博キャスターが「高柳アナの中継よかったですね」という発言をしていました。
これ、要注意なんです。
最近の若者の意識として、「人に褒められることが好き」という人は約78%ですが、「大勢の前で褒められたくない」という人は約61%だということです。
※SHIBUYA109 lab.調べ
反省会には、たくさんのスタッフもいるので、そういう前だとどうなのか、高柳光希キャスターに聞くと、「嬉しい」が7割で、「恥ずかしい」が3割だったそうです。なので、セーフということだと思います。
■「ラフ褒め」「最中褒め」「引用褒め」 若者の正しい褒め方
山形キャスター:
どうやって褒めていけばいいのか、例を見ていきます。
【最近の若者 どうやって褒める?】
悪い例
・大勢の前で褒める
・比較して褒める
・年齢、学歴で褒める
良い例
・ラフ褒め
・最中褒め
・引用褒め
※SHIBUYA109 lab.調べ
悪い例として、「〇〇より良かったよ」と比較するのはよくないですね。他にも、年齢や学歴を持ち出して「20代なのにすごいね」「さすが〇〇大出身!」というのはNGということです。
良い例の「ラフ褒め」というのは、通りすがりに「あのプレゼンよかったね」と、“さりげなく”が重要だそうです。
「最中褒め」というのは、結果ではなく、頑張っているときに褒めてほしいということです。
「引用褒め」というのは、「BさんがAさんの〇〇、良いと言っていましたよ」というものだそうです。
井上貴博キャスター:
第三者から言われる良さということですよね。
世代・トレンド評論家 牛窪恵さん:
夫婦でも、子どもが「ママ、綺麗って言っていたよ」みたいに言わせると、夫の評価が上がるというものがありますよね。
出水麻衣キャスター:
「ラフに褒める」のはやっているかもしれませんが、すれ違ったときにパッと言葉が出てこないことがあるんですよね。
世代・トレンド評論家 牛窪恵さん:
Z世代と言われる20代の人たちの研究をしているのですが、大勢の前で褒められるのは「ひいきにされている」と見られたくないとか、「恥ずかしい」という思いも働くんですよね。
差別などにも敏感なんですよ。「男らしく」「女らしく」は絶対NGで、「年齢・学歴」もそうです。
ちゃんとした根拠がないとダメで、「こういうところがこういうふうに良かったよ」、「こういうところがこういうふうにダメだから」など、できれば一対一の状態で言った方がいいというのが今の考え方ですよね。
■「いや、絶対謝らん」みたいになると…
山形キャスター:
job総研が調べた「2024年 上司と部下の意識調査」というものがあります。
「上司が部下に忖度した経験あり」と答えたのが91.4%で、「部下が上司に忖度した経験あり」と答えたのが71.8%だったということです。
意外と、上司も部下に気を遣っているということですね。
世代・トレンド評論家 牛窪恵さん:
失敗したと思ったら、後から「さっき、こんなこと言ったけど、ちょっとまずかったよね」というふうにフォローすれば、彼ら(20代)はアップデート思考なので、「少し反省して、上司も頑張っているな」と思えればいいですね。
それを頑なに、「いや、絶対謝らん」みたいになると、「あの人、ちょっと硬直しているな」と捉えられることがあると思います。
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<プロフィール>
牛窪恵さん
トレンド評論家 立教大学大学院客員教授
「草食系男子」「おひとりさま」などの言葉広める
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