『捨てがたき人々』など、これまで社会の片隅で生きる男たちを描き定評のある榊英雄監督が、港岳彦によるオリジナル脚本を佐津川愛美主演で映画化した問題作『蜜月』が、3月25日より公開される。このほど、佐津川愛美演じる娘・美月と、筒井真理子演じる母・五十鈴の愛憎シーンを捉えた特別映像が公開された。
母・五十鈴(筒井真理子)は、娘・美月(佐津川愛美)の少し派手な下着をハサミで切り刻む。美月は五十鈴が用意した地味な下着を火にくべる。その美月を追いかけ、五十鈴は髪をつかんで引きずり倒す。夫・靖男(板尾創路)は慌てて止めに入り、義弟・伊織(濱田龍臣)はそれを見つめる。気まずい食卓。ふと五十鈴は泣きながら美月を抱きしめる。美月も泣いて五十鈴に縋る。桜並木の下、美月は杖を突いた五十鈴を伴って歩く。だが、五十鈴は厳しい顔で美月の腕を振りはらう。特別映像では、娘と母の怖くて切ない愛憎シーンが映し出される。
『蜜月』
2022年3月25日(金)より、テアトル新宿ほか全国公開
監督:榊英雄
脚本:港岳彦
出演:佐津川愛美 筒井真理子 板尾創路 濱田龍臣 森田想 永瀬正敏
配給:アークエンタテインメント
【ストーリー】 山奥の古民家。優しい陶芸家の夫と穏やかに暮らす美月(佐津川愛美)。弟が15年ぶりに現れ、母の死を告げる。封印していた家族の過去があふれ出す。愛する夫との暮らしを守るために美月は過去の黒歴史と対決する…。母親は、ある“事件”がきっかけで離婚し心にトラウマを抱える。美月は子どもながらに不安定な母を支え、母子で必死に生きてきた。母が新たな伴侶を得て、4人家族となったとき、美月は、やっと温かな居場所ができることを期待した、美しい17歳に成長していた。だが、その「女という性」に対し、母はかつての事件のトラウマから、嫌悪・嫉妬し、激しく抑圧する。美月は母への反抗心から、義父に接近する。ささやかな反抗心だったが、次第に深みにはまっていく。再び“事件”が起こり、家族が崩壊していく…。15年ぶりに故郷の実家へ戻る美月。義弟から15年間にわたる過酷な義母の介護も知らされ、その代償の重さに押しつぶされそうになる。目を背けてはいけない。夫に封印した「秘密」を告白する。その切なすぎる真実に涙する…。
©2022「蜜月」製作委員会
#佐津川愛美 #筒井真理子 #板尾創路 #濱田龍臣
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