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コカインベア


1985年9月11日の朝。麻薬密輸人のアンドリュー・カーター・ソーントン2世がFBIに追われ、セスナ機からコカインが入ったバッグを投げ捨てた。しかし、こともあろうに体重80kgの巨大なクマが、その白い粉を食べてしまった― そんなウソみたいなホントのハナシに着想を得て、爆笑&ハラハラドキドキのパニック映画に大胆アレンジを施したのが、映画『コカイン・ベア』だ。偶然にもジョージア州の森に集った刑事、ギャング、森林警備隊、観光客、子どもたちetc.が、大量のコカインを食べて暴れ回る“頂点捕食者”と遭遇したとき、いまだかつてない惨劇…いや、笑いが起きる―! この、どう考えてもアリエナイ物語を映画化したクリエイター陣がこれまた(意外にも?)超豪華! プロデュースを務めるは、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(23)が大旋風を巻き起こしている天才クリエイター・コンビ、フィル・ロード&クリストファー・ミラー。彼らとともに製作を務め、メガホンをとるのは『チャーリーズ・エンジェル』(19)のエリザベス・バンクス。「私にとって、コーエン兄弟と『死霊のはらわた』(81)の出会いのよう」という彼女のコメントからも、本作に対する並々ならぬ愛と自信が伺える。脚本は『ザ・ベビーシッター 〜キラークイーン〜』(20)のジミー・ウォーデンが手掛け、「ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ」(13〜18)のケリー・ラッセル、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)のオールデン・エアエンライク、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15)のオシェア・ジャクソン・Jr、2022年に急逝した性格俳優レイ・リオッタといった超クセ強キャストが顔を揃える。そして、WETAデジタルによって生み出された恐ろしくもユーモラスなCGIのクマこそ、本作の真の主人公と言っても過言ではないだろう。 まさかの豪華スタッフ&キャストが集結した奇想天外&前代未聞のワイルド・パニック・アドベンチャーが、この秋、日本にやって来る!


1985年のある日。ジョージア州上空を通過するセスナ機には大量のコカインが積まれていた。運び屋アンドリュー・カーター・ソーントン2世(マシュー・リース)は、雇い主である麻薬王シド(レイ・リオッタ)の命令どおり、森にコカインの入ったバッグを投下するが、その直後、自分自身も誤って落下、ブツの場所をシドに伝える前に死んでしまう。 テネシー州ノックスビル。TVのニュースでは、空からコカインが降ってきた、と報道されている。引退間近の刑事ボブ(イザイア・ウィットロック・Jr.)は、そのコカインがシドのもので、チャタフーチーのブラッド山近辺に残りがあると読む。シドとの長年に渡る因縁に決着をつけるべく、愛犬ロゼットを新人警官のリーバ(アヨーラ・スマート)に預け、ボブは1人、チャタフーチーへと向かう。 ミズーリ州セントルイス。シドは2つの大きな悩みを抱えていた。1つはもちろん、行方知れずのコカインのこと。もう1つは、妻をガンで亡くした息子のエディ(オールデン・エアエンライク)がその哀しみから立ち直れないことだ。シドは最も信頼するフィクサーでエディの親友でもあるダヴィード(オシェア・ジャクソン・Jr.)に、エディのケアとコカインの回収を命じる。 絵を描くことが大好きな13歳のディーディー(ブルックリン・プリンス)は、アートキャンプに参加するため、なんとしてもブラッド山の滝を描きたいのだが、看護師の母親サリ(ケリー・ラッセル)は忙しくてそれどころではなさそうだ。そこで彼女は、友達のヘンリー(クリスチャン・コンヴェリー)と一緒に学校をサボり、こっそり森へと足を踏み入れる。だが2人はそこで大量のコカインを発見、さらにそのコカインを食べて凶暴になったクマに襲われてしまう! ディーディーが滝に向かったと知ったサリは、森林警備隊員のリズ(マーゴ・マーティンデイル)と野生動物管理官ピーター(ジェシー・タイラー・ファーガソン)の助けを借りて子どもたちの捜索を開始する。 無人になった森林警備隊のオフィスで、非行少年3人組“ザ・デュシャンズ”のキッド/口ひげ(アーロン・ホリデイ)、ベスト(J・B・ムーア)、ポニーテール(レオ・ハンナ)がたむろしていると、ダヴィードとエディが現れる。ならず者気取りの3人はトイレでダヴィードを強盗しようとするも即座に返り討ちに。キッドから「森で大量のコカインを発見し “東屋”に隠した」と聞いたダヴィードは、エディとキッドを連れて森へと入っていく。 麻薬王一味、子どもたちと母親、警察、レンジャー、不良少年たち…それまで何の接点もなかった人々のそれぞれの思惑が絡み合い、事態はどんどん複雑に。しかも、相変わらずクマはコカインを大量摂取してハイ&超危険。果たして、最後まで生き残るのは誰だ…!?